Imaginary Code

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WiiリモコンのLEDをHack

LEDから4bitのアウトプットをいただく

前に,第参回天下一カウボーイ大会の180ロデオ向けに「Picopon」を作っていた時期にいじっていた,Hack途中のWiiリモコンがでてきたので完成させた.といっても,LED端子にメスのジャンパワイヤをつなぐだけなのだけど.

4つのLEDは,WiimoteLibなどのプログラミングライブラリから制御できるので,Wiiリモコンそのものを4bitのアウトプットを持つ無線マイコンとして利用できる.書籍「WiiRemoteプログラミング」の著者のひとりである小坂先生は,この仕組みでモータドライバを制御するラジコン戦車を作っている.

メスのジャンパワイヤをつけておけば,電子部品やオスのジャンパワイヤを直接つなげてプロトタイピングしたりするのに便利になる.配線としてはこんな感じ.気をつけなければいけないのが,LEDが負論理で点灯されていること.

Arduinoなどで使われるBluetoothモジュール(BlueSMiRF)が8,000円で売られていることを考えると,使いどころ次第ではWiiリモコンを使った方がシステムを安価に作れておいしいかもしれない.ちなみにLEDではなく,内蔵スピーカを利用してデータを出力する,というHackをやってる人もいるらしい.

当時やろうとしていたこと

この出力を使って赤外線LEDを点灯させるようにすれば,Wiiリモコンを持つ人同士が向かいあったときに,誰と向かい合っているかを判定する仕組みをつくれる.そうなると,人にWiiリモコンを向けて何かするアプリケーション(ガンシューティングとか)をつくれる.実を言うと,第参回天下一カウボーイ大会では当初そのネタを持ち込もうとしていた.でもそのときはあまり面白いアプリケーションが思いつかなかったので,なんとなく没にした.でもPicoponで一般部門優勝できたから結果オーライ.

もう少し余談がある.当時,このWiiリモコンHackをやるためにあれこれネットで調べていたら,さらに一枚上手の人がいた.名古屋大学長尾確先生だ.長尾先生は,空間内に置かれた赤外線LEDから発せられるパターン光をデコードし,それをWiiリモコンの拡張端子に入力するデバイスを作っていた.

これをwebで見たときは驚いた.さらに驚いたのは,長尾先生が件の第参回天下一カウボーイ大会に講演者として登壇したことだった(当日まで気がつかなかった).同じWiiリモコンネタだったことで長尾先生に「いいね!」とPicoponをほめられ,名刺交換させていただいたのを覚えている.